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一条工務店に訪れた方や検討している方はみんな名前は聞いたことがある「ハイドロテクトタイル」。
ハイドロテクトタイルとはTOTOの光触媒技術を使った外壁タイルのことで、グランセゾンでは標準仕様、そして殆どのi-smartやi-cubeでオプションで採用されている外壁タイルです。
私もハイドロテクトタイルを気に入って、i-smartを選んだといっても過言ではありません。
今回の記事は、ハイドロテクトタイルの気になるメンテナンス費用や性能、評価について詳しく解説していきます。
サイディング外壁
以前はモルタルが主流でしたが、モルタルは施工時間が長く、ヒビ割れするいう特徴がありました。
そこで出てきたのがサイディングです。
サイディング外壁は、今現在は主流の外壁です。
サイディングはサイディングボードとも呼ばれ、板状になっています。
建物の骨格に合わせてサイディングを張り付け、シーリング材でつないでいきます。
板状のものを壁に貼るだけの作業なので、モルタルと比べて施工時間が短くなっています。
施工時間が短いので工賃が低く材料費も安いことから、サイディングは低価格で提供できる外壁となっています。
メリット・デメリット
サイディングとモルタルの、メリットとデメリットを紹介します。
サイディング | モルタル | |
---|---|---|
メリット | 施工時間が短い 材料費や工賃が安い 軽量で耐久性がある 耐火性 | 耐火性 |
デメリット | コーキングの劣化が目立つ 熱を吸収する | 施工時間が長い 材料費や工賃が高い ヒビが入りやすい |
モルタルのデメリットを全て解決した外壁がサイディングなので、当然、サイディングがよく使われますよね。
サイディングはデザインが多い
サイディングには窯業系、樹脂系、木材系、金属系の4種類があります。
窯業系はサイディングの中でも一番多くのシェアを占めています。
耐久性や防汚性、断熱性と多くの面で評価のある外壁ではありますが、4種類のサイディングの中では、施工費用が比較的高いものとなっています。
サイディングのデザインやカラーは、石積調、塗り壁調、タイル調、木目調といったものが豊富にあるので、自分が気に入った外壁が見つかる可能性は高いです。
耐用年数とメンテナンス
耐用年数は20年~30年
サイディングの耐用年数は20年~30年です。
10年と開きがあるのは、サイディングは種類が多く商品によって耐用年数が異なるからです。
しかし、耐用年数が20年~30年あっても、その間何もしなくて良いわけではなく、当然メンテナンスも必要となってきます。
メンテナンス周期は10年
サイディングのメンテナンス周期は10年で、10年経つと塗膜の劣化が始まり、以下の様な症状が外壁に現れます。
症状
- チョーキング
- シーリングの劣化
- サイディングボードの反り
- ヒビ割れ
チョーキング
サイディングボードの防水効果が切れたことで、触れると白い粉が付く状態
シーリング
防水性や気密性を保持する為、目地や隙間などに充填するペースト状の材料
メンテナンスの内容は、塗装やシーリングの打ち替えとなっています。
30年目になるとサイディングの貼り替えを必要とする場合もあります。
メンテナンスを10年ごとにするって、費用はどれくらいかかるの?
メンテナンス費用
サイディングを採用することで一番気にしなければならないことが、10年毎に訪れるメンテナンスの費用です。
メンテナンス費用は家の大きさや内容によって異なりますが、ハウスメーカーを介してメンテナンスを行った場合だと、通常の塗装のみなら100万~200万が相場となっています。
150万円のメンテナンス費用と仮定して、年間15万円を外壁のメンテナンスで蓄える必要があるということです。
サイディングの貼り替えを行った場合、さらに高額になります。
ハウスメーカーを介さない直接業者に依頼して安く仕上げる方法もありますが、メーカー保証が切れたりすることもあるので、注意が必要!
ハイドロテクトタイル
ハイドロテクトとは、光触媒を利用したTOTOの環境浄化技術で技術ブランドです。
光触媒
光触媒とは、光の力を使って、自らは何も変化することなく周りのものを変える(化学反応)働きをもつ触媒物質を指す総称
ハイドロテクトの効果
ハイドロテクトには以下の4つの効果があります。
ハイドロテクトタイルの効果
- セルフクリーニング効果
- 空気浄化
- 抗菌・抗ウイルス
- 防臭効果
セルフクリーニング効果
光の力で、ちり・ホコリの付着を抑え、自動車などの排気ガスが原因の油汚れを分解し、雨の力で汚れを洗い流すことで建物を綺麗に保ちます。
空気浄化
自動車や工場などの排気ガスや排煙に含まれる窒素酸化物を、ハイドロテクトで除去することで、空気を浄化することができます。
抗菌・抗ウイルス
ハイドロテクトは、菌やウイルスを分解・減少させることができ、防汚や防臭といった様々な効果をもたらします。
防臭効果
ハイドロテクトの防菌効果により、ニオイの原因となる菌の発生を抑制することができます。
一条工務店に使用しているハイドロテクトタイルは、この中で「セルフクリーニング効果」の技術のみです。
ハイドロテクトタイルの費用
i-smartの標準外壁は、石面調ボーダータイルとなっています。
しかし、i-smartで標準外壁を採用する方は少なく、ほとんどの方がハイドロテクトタイルを採用しています。
ハイドロテクトタイルの費用は、i-smartで1.3万円/坪、i-cubeは1.6万円/坪となっています。
40坪のi-smartにハイドロテクトタイルを採用すると、
1.3万円×40坪=52万円
ということになります。
i-smartやi-cubeではハイドロテクトタイルはオプションとなりますが、グランセゾンでは標準仕様の外壁となっています。
耐用年数は60年
ハイドロテクト(光触媒)を使った他の商品の場合、15年から20年が耐用年数となっています。
しかし一条工務店のハイドロテクトタイルは、焼き付け処理を施している為、耐用年数60年あると言われています。
メンテナンス費用
一般的に多く使われているサイディング貼りのメンテナンス費用は、50年で約707万円となっています。
一方、全面ハイドロテクトタイル貼りにすることで、50年で必要なメンテナンス費用は約68万円になります。
どうして600万円以上も差があるの!?
サイディング貼りの場合は、10年周期で外壁の塗装を必要とします。
しかし、全面ハイドロテクトタイル貼りは塗装を必要とせず、必要なメンテナンスは30年目のシーリング材の打ち替えのみです。
サイディング貼りと比べると、全面ハイドロテクトタイル貼りのメンテナンスの回数や施工内容が少ないことで、600万円以上も差が出る訳ですね。
パナホームのキラテック
一条工務店のハイドロテクトタイルと同じ光触媒技術を使った外壁タイルに、パナソニックホームズのキラテックという商品があります。
ハイドロテクトの技術を使ったタイルで、セルフクリーニング効果のみとハイドロテクトタイルと同じです。
しかしキラテックの場合は、現場貼りを行いコーキング目地を隠す事で、シームレスな外観美となります。
さらに、コーキング目地が水分や紫外線に当たらないことでコーキングの劣化を防ぎ、コーキングの打ち替えのメンテナンスが不要となります。
ハイドロテクトタイルの上位互換って感じでしょうか。
まとめ
ポイント
- サイディング貼りの初期費用は安いが、メンテナンスの費用が高額になる
- ハイドロテクトタイルには、セルフクリーニング効果がある
- ハイドロテクトタイル貼りはオプションとなる(グランセゾンは標準外壁)
- 耐用年数が60年
- 全面ハイドロテクトタイル貼りのメンテナンス費用は約68万円(施工面積による)
- ハイドロテクトタイルに似た商品に、パナソニックホームズのキラテックがある
今回の記事では、一条工務店のハイドロテクトタイルについて解説しました。
一条工務店の営業の説明では、ハイドロテクトタイルはメンテナンスフリーと聞きましたが、雨風に24時間さらされている状態で30年後のシーリングの貼り替えのみでいいのかは流石に疑問です。
しかし、定期的な塗装がないのは金銭的にもかなり魅力的な外壁ですので、ぜひ採用したいオプションですね。
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